ALA　Block　Constructedのススメ～デッキタイプをおさえよう～

Finalsが近いけどデッキがない！
人がなんかブロック構築やってて気になる・・・
スタンやシールドに絶望した！

そんなあなたへ投げつける、アラーラブロック構築のデッキタイプのお話をしたいと思います


ジャンド
まずは環境最強とも名高いジャンド
序盤は《エルフの幻想家/Elvish Visionary》《ゴブリンの突撃/Goblin Assault》《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》と優秀なカードがそろっています。またそれらと相性のいい《骨の粉砕/Bone Splinters》《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》といった強力なバックアップ、さらには環境最強生物《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》とどこをとっても無敵な布陣を誇っています。
ジャンドはまさにアラーラブロックのフェアリー。「ジャンドをつぶすのはジャンド」となりそうな予感です。

緑白系
緑白というカラーには《ヴァレロンに仕える者/Steward of Valeron》《アニマのドルイド/Druid of the Anima》からはじまるマナ加速、「おはようからおやすみまでゲームを見つめる《野生のナカティル/Wild Nacatl》」と《残忍なハイドラ/Feral Hydra》をチューターできる《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》があるために序盤のプレッシャーとその後の補充まで一連の流れで行うことができます。　また、除去は《忘却の輪/Oblivion Ring》という環境最強除去も存在するカラーです
　このカラーリングはこのようにベースがしっかりしているため、ビートダウン、コントロール、またタッチカラーもさまざまで、3色、4色5色とあらゆるアレンジが可能です。そのいくつかをご紹介。

・PWコントロール
《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》と強力なPWが3種類もいるナヤカラーに代表されるアーキタイプ。スタンダード同様《領土を滅ぼすもの/Realm Razer》という強力なロックも備わっており、リセットがないことを除けばスタンダードのそれと同様に動かすことができます。中でも《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》はPWの中でも秀でた能力で、タップインランドが多いこの環境では非常に強力なロックとなります

ナヤビートダウン
まずこのデッキのメリットは軽いこと。環境でも最速をほこります。《野生のナカティル/Wild Nacatl》《切り裂き隊の壊し屋/Rip-Clan Crasher》《長毛のソクター/Woolly Thoctar》の１，２，３ターンの動きの圧倒的戦力で攻め立てます。《地獄の雷/Hell’s Thunder》《ナヤの魔除け/Naya Charm》といった最後の一押しも存在するビートダウンアリアリアリーヴェデルチなアナタにオススメ。
そして次に安さ。とにかく安い。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》なんて破格なカードをいれなくても組めます。交通費に悩むあなたの手助けとなるのでは？

４（5）色コントロール

とにかく強いカードを順になげるのがこの５色コントロール、というよりほぼ4色。なぜなら5色目の青は《バントの魔除け/Bant Charm》《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》ぐらいなのでほとんどおいしい部分がないため青ぬき4色となるケースが多いわけで。
タップインランドとフェッチランドを連打して強引にマナベースをととのえつつ、そんなことをしてる下でナカティルがぽこぽこなぐり、さらに相手の動きを《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》で止め、最後には《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》で圧倒するという単純かつ明確なアクションの「王様」デッキ。
ナカティル抜きでドラフトのサイクリングデッキよろしく《オベリスク/Obelisk》でマナベースを整える重めのコントロールも存在しますが、その分動きがスローなので前者の形が好まれるようです。

バントカラー
バントは《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》や《戦誉の天使/Battlegrace Angel》という環境には貴重なライフゲイン生物２体を有することができます。これらを《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》や《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》で強化してビートします。《バントの魔除け/Bant Charm》と《忘却の輪/Oblivion Ring》で８枚の確定除去をもっているのでブロッカーを排除するのが得意で、ナヤ系ビートダウンに対して非常に強いデッキです。



エスパー
　エスパーは《エーテリウムの達人/Master of Etherium》を筆頭としたビートタイプと、《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon》や《災いの砂時計/Scourglass》を用いたコントロールタイプが存在します。このデッキの特徴は《急使の薬包/Courier’s Capsule》や《エスパーの魔除け/Esper Charm》というドロースペルを容易につめること、そして強力なリセットである《災いの砂時計/Scourglass》を用いることができることです。
また、飛行生物が充実しているので、基本地上戦である環境下では非常に有効です。また、カウンターも《取り消し/Cancel》と《無知の処罰/Punish Ignorance》の２種類のカウンターでのコントロールも可能ですし、軽量除去も充実しています。ただ、どのデッキよりも動きが単調で遅く、ブン周りが皆無なので、あっけなく相手に主導権がわたることが多いため、調整が大変難しいデッキです



グリクシス
　グリクシスは宝の山。青に黒、赤というバウンス＋除去＋火力、《荒廃稲妻/Blightning》《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》といったハンデス、ドロースペル、カウンターさらには必殺呪文《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》で相手を絶望させることができます、がこのアーキタイプはほとんど見かけません。
器用貧乏といいますか、なんでもできるわりに相手に押されやすく、また明確なフィニッシャーに恵まれていないために盛り返されやすい構成になってしまいます。それでも《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》が無双なので使う価値アリ？


白ウィニー
最後にこの環境のダークフォース白ウィニーのご紹介。１T目から連打される賛美クリーチャー、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》によるアドバンテージ、《忘却の輪/Oblivion Ring》と《破門/Excommunicate》によるブロッカーの排除を有するこのデッキはなんといっても軽さが特徴。
ナヤビートと同様序盤にごっそりライフをけずることが可能です。
ただ《ジャンドの魔除け/Jund Charm》《蔓延/Infest》という天敵に悩まされることもしばしば。ただし白ウィニーぐらいにしか《蔓延/Infest》が効くデッキはなさそうなので、あるいは・・・


以上がアラーラブロック構築でみかけると思われるデッキタイプです。
基本はジャンドと緑白系で構成された環境ですが、１つのセットしかでていない割りにさまざまなデッキを組むことができます。
もしこの中にお好みのタイプが存在すれば幸い。